趣意書
日本ホスピス・在宅ケア研究会は1992年に設立され、ホスピスケアや在宅ケアの理念と実践を広めることを主な目的とし、専門家と市民が同じ目線で考える場であります。従来は、がんの痛みや苦しみを患者に我慢させ諦めさせていました。それに対して、ホスピスケアはどんな時でも患者さんをみすてないで支えていくための全人的なプログラムです。私たちは、すべてのがん患者さんが温かいホスピスケアや緩和ケアを受けることができるよう情報発信・研究活動につとめています。
また、人生の最後の時間を住み慣れた自宅で過ごしたいという希望は多いと思います。しかし、介護保険下でも十分とは言いがたく、一部の人しか自宅で最後まで過ごすことができません。私たちは快適で安らかな、十分に支援された在宅ケアが、いつでもどこでも誰にでも提供されるよう、さまざまな活動を展開していきたいと願っています。
このように、私たちの活動の対象は、末期がん患者・家族や認知症、高齢者・障害者などの社会的弱者、及び彼らを支える人々です。私たちは、ホスピスケアや在宅ケアの理念、より豊かな「生・老・病・死」を目指して、さまざまな方向から医療・介護・福祉専門職、各界研究者、その他の専門的立場の者と患者・市民が集い連携して、それらの課題に取り組んでいます。
これまでに私たち、日本ホスピス・在宅ケア研究会は、さまざまな活動を行ってきました。それには、がん患者・家族への働きかけ、情報発信活動、総会、研究会、講演会、がん入門講座、ピアサポータ育成および出版活動があります。研究会雑誌「ホスピスケアと在宅ケア」を年3回発行し、それは第1巻~第21巻に至っています。また、年に6回会報(ニューズレター)を発行しています。研究会が編集、または、会員が記した著書も数多く出版されています。
これらの研究会の会員は、各地の施設や在宅におけるホスピスケアや在宅ケアの実践者や患者・市民です。全国のそれら実践者と患者・市民が一同に集うのが全国大会です。今まで、神戸、高崎、高松、岐阜、山梨、岡山、横浜、大阪・神戸・福島・広島・高山・千葉・高知・鳥取・沖縄・帯広・長崎と開催してきました。2014年は神戸で7月12日~13日に開催されます。来年が22回目にあたり、神戸ポートピアホテルにて開催されます。